若者の言葉

若者の言葉が亂(みだ)れてゐると曰(い)ふ。

本當(ほんたう)にさうだらうか。




例へば若者が良く使ふ「ぢゃ」と云(い)ふ言葉。

これは、「では」の變化(へんくわ)した物である。

ダ行の言葉がザ行の言葉に變化するとは考へ難い。

普通に考へて、ザ行の「じゃ」よりも同じダ行の「ぢや」に變化するのが適當ではなからうか。

これらを使ふ若者は、恐らく無意識に使つてゐるのだらう。
しかし、人間の紡ぎ出す言葉と云ふ物は、常に法則性をもつてゐる。

そこには、社會(しゃくわい)への反撥(はんぱつ)もあるだらう。

しかし、ここで「じゃ」の代用として「ぢゃ」が選ばれたのは、若者たちが日本人として、一般的な感覺(かんかく)をもって無意識の内の「日本語の法則性」に則つてゐるのである。

態々(わざわざ)「ぢ→じ」變換を斷行(だんかう)した國語(こくご)審議會こそ、言葉を亂した張本人ではないだらうか。




また、同樣(どうやう)に、國語審議會は「は→わ」「を→お」「へ→え」變換を斷行した。
「すなはち」→「すなわち」
「變はる」→「変わる」
等がそれである。

しかし、假(かり)にこの原則に則つたとすれば、「私は」ではなく「私わ」とせねばならぬであらう。
にも關(かか)はらず、敢へてその點(てん)のみ例外としたのは、如何なる信念によるものか。

「表記の慣習による特例」等と謂つてゐるが、全き理解し難い。

一方、若者たちは忠實(ちゆうじつ)に「は→わ」變換を行つてゐる。
それを斷罪するとは何たる事か。

自身達が奇妙奇天烈にして難解な變換を行つておきながら、その自身の失敗を認めず、運用する側が惡いと謂う。
將(まさ)に怠慢怠惰の極みである。



若者達の言葉は、人爲的(じんゐてき)な變革に對(たい)する、日本人の無意識な悲鳴である。
二千六百有余年かけて我等が先祖の創り上げた一點の曇り無き美しき言葉を、今こそ我等は取戻す時期に來てゐるのではないだらうか。

募金活動

25日（日曜）から毎日塾通いで、少々お疲れ気味の猫の毛です。


先日、津田沼駅前で「能登半島地震募金」をやっている男性が２名ほどおられました。

そのお２方、なんだかヘラヘラと笑いながら募金を募っておいででした。

―――あれじゃぁ誰も募金しないだろうな
と思いつつ、当然横をすり抜ける猫の毛なのですが、随分と近くまで来て募金を訴えておりました。

むしろ、あんな風にヘラヘラ笑いながら近寄られたら、募金じゃなけりゃ単なるストーカーの域です。



で、募金活動を見るたびに猫の毛が思うこと。

それは、――効率悪！――ということ。


まぁ「慈善の輪を広げる」とか、色々理由はあるのでしょうが、ただ街頭に立って募金を募ることで、一体いくらのお金を集めることができるのでしょうか。

さっき話題にしていた人たちは、猫の毛の知る限り４時間駅前に立っていました。

時給650円×４時間×２人＝5200円

街頭に立っているだけでは、おそらく5200円は稼げないでしょう。


次に、個人個人でやることへのロスが大きい点もあります。

送金にかかる費用、プラカードや募金箱の制作費etc...

これらは、何かしらの団体が主導となって行えば、すべて一元的に扱うことができます。


さらに言ってしまえば、偽善ではないかとすら思ってしまうのです。

街頭に立って声を張り上げる―――実にボランティアらしいボランティアであり、慈善と慈愛に滿ちています。
そんな典型的行動をすることによって、少なからず「私は良い事をしている」という充足感に浸っているのではないでしょうか。

しかし、本当に被災者を助けたいのなら、街頭に立たずにバイトをすればより高額を準備できるし、団体に所属して一元的にやったほうがロスが少ない。

結局、本人の意識しないレベルでの偽善と言える人も多い気がします。
まぁ気付かないでやっている人もいるでしょうが、しかし、やはり気付かないのは「良い事をしている」という無意識の充足感を得た時点で満足してしまい、その先の「如何にして助けるか」ということを突き詰めていくことまで至らないからなのではないでしょうか。



ついでに。

このような自然災害に乗じて、自己の私服を肥やすために募金の名をもって善民から金銭を巻き上げる人もいます。
気をつけましょう。




・・・・・・疲れると人は暗くなるものです。

風邪と代理母出産

昨日（23日）は終業式でしたね。
これで２年生も終わりかと思うと、感慨深いものがあります。











ま、猫の毛は欠席でしたがね。

21日（祝）日中・・・ちょっと咳がする中、カラオケ
21日（祝）夜間・・・死ぬ
22日（木）一日・・・死ぬ
23日（金）午前・・・死ぬ
23日（金）午後・・・ようやく動き出す

通知表等に出席日を書かなければならないのに、まったく担任泣かせな生徒です。

まぁ担任の事はいいんですが。



生徒会本部がやばいです。

春休み中、本部は新入生オリエンテーションの準備で忙殺されるわけですが、その春休みに向けた準備やら何やらで、学期末に予定が詰め込みぎみだったのに、２日間も休むという悲劇。

打ち合わせにも行けず、申し訳ありませんでした＞放送委員会さん


出来る限りの連絡はメールでしていたわけですが、何分、体中がだるくてだるくて...
頭も満足に働かず...



それにしても、風邪って暇なんですよね。

頭が働かないと言っても、マトモに働かないだけで、常に頭は稼動してるわけですよ。

そうすると、ＰＣの誘惑やら本の誘惑やら生徒会の誘惑やらに負けそうになるのですが、かといって動くだけの力も無く、頭も異常稼動中であるからしてメールも支離滅裂な内容になるわけで...

でも結局、頭は異常でも異常なりに稼動してるわけで、だとすると暇で暇でしょうがない。





この記事も、ようやっと動けるようになったので、暇を持て余して書いているわけなんですが、どうも上手く作文できませんね。
どうにも骨組みが下手な気がする。
読み難い構成になっているような気がします。
タイプミスも普段より多いですし......











まぁ何の意味も無い猫の毛の風邪日記を綴っても阿呆らしいので、ひとつだけ時事問題をば。


向井亜紀さんが代理母出産によって得た遺伝的には繋がった双子の出生届を受理するよう品川区に求めた訴訟の最高裁決定についてです。

まだ判決文を見るほどの力は回復していないので、とりあえずマスコミ報道から得た情報だけで話します。

最高裁は結局、向井さん側の主張を棄却したわけですが、これは正しい判断だったと思います。

代理母出産の是非については「立法の場で」話し合われるべきであるが、「現行法制度の中では」実子と認められない。
との判決は、まったく司法府の長として厳格な法治国家たらしめんとする姿勢を示したものであります。

にもかかわらず、マスコミ報道の大半は、向井さんの感情に訴える会見を流し、「代理母出産賛成派」「代理母出産反対派」というレッテルを貼った專門家のインタビューを放映し、国民に対し、さも、「最高裁は冷酷にも代理母出産が悪だと決め付けた」との意識を植え付けんとしています。

今回の判決の重要な点は、そこではないはずです。

現行法制度が想定していなかった事態に対し、司法は如何なる判断を下し、国民は如何にしてそれに対処すべきなのか。

この１点に集約されるはずです。

代理母出産の是非は立法の場で――すなわち、国民が議論を重ね、国会の場で然るべき法を制定する。
これが司法の場から提案されたのですから、我々国民が早急に問題意識をもち、議論する必要があることは自明でありましょう。
もし必要なら、遡及法を制定し、かつて実子と認められなかった子に対しても実子と認めれば、それで済む事です。

今回の報道で、「代理母出産」にスポットを当てることは的外れです。

マスコミの誤った報道によって、司法の権威が失墜しないよう、祈るばかりです。










閑話休題。


で、体は動くようになったわけですが、まだまだウイルスさんはご健在のご様子。

明日（25日sun）から可愛い塾の春期講習が入っているのですが...果たして行けるのでしょうか。
いや、高い金を払っているのだから、這ってでも行かねばなるまいな。






そういえば、まだ通知表を貰っていない猫の毛。

実はまだ留年の危機が消え去ったわけではなかったりして...汗)))